大戸は、東京都町田市相原町の西端にある地区で、戦国時代には大木戸があった場所です

大戸の伝承

予兆・禁忌

町田市史下巻より相原での予兆・禁忌を抜粋

予兆

・朝虹が東へ出ると、その日は天気が悪い
・夕虹が出ると翌日の天気は良くなる。
・朝が西風なら天気が良いが、東風は天気が悪い
・大山の方(西南)から雨が降り出すと、こちらも近いうちに降り出す
・秩父(東北)から雷が鳴り出すとこちらにもやってくる
・乾(西北)の方向に雲がかかると雨が降る
・空がかすんで赤くなると台風が来る
・秋に稲光がすると、縁側に線香を立てて「今年は豊作だ」といって拝んだほどだ
・茶柱が立つと縁起が良い
・出がけに下駄の鼻緒が切れると縁起が悪い
・鳥鳴きが悪いと死者が出る。

禁忌

・ご飯におつゆをかけて食べてはいけない
・ご飯に一本箸を立ててはいけない(町田市全域)
・ご飯をお高盛りにしてはいけない(町田市全域)
・箸と箸で食べ物を渡してはいけない(町田市全域)
・屋内の掃除をするとき真南に掃き出すと火事になる
・田植のとき稲をゆわえてある縄をぬいて縄をとばし、縄の落ちた所へ苗を植えると、その苗で目をつつかれるという
・使用しなくなった井戸をふさいでしまうと必ず災いが起こる
・ヤツガシラを作らない家がある。作った時に不幸があったといい、買ってたべるのはよい
・椿を屋敷に植えない。頭が落ちるといい、寺に植えるものだ
・モウソウ竹を屋敷に植えてはいけない
・栗の木を家の前に植えるものではない
・コウノ木は墓参りに持っていく木だから屋敷内に植えない
・イシキビ、シキビを屋敷内に植えてはいけない。