野仏の説明

供養塔


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供養塔と刻された石造物を各所にみかけるが「供養」とはいったいなんの意味か疑問がおこる。
仏教辞典をみるとなかなか難解であるが、簡略すれば、三宝(仏法=説法・僧)、父母、師長、亡霊等に飲食香華等を供えて回向すること、これをまた三つに分けて、一つは敬供養、堂塔を建てたり装飾をしたりすること、二つは行供養、読経礼賛など、三つは利供養、飲食香華等を進供すること。となっていて、塔を立て読経礼拝し香華を供える目的の石造物が供養塔であるといえよう。
念仏供養塔、巡礼供養塔、三界万霊供養塔等々はみなこの意味をもった石造物である。と同時に札所巡礼や念仏講、写経等々の記念の碑願望・感謝ともいえよう・
供養塔以外に観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、弥勒菩薩(みろくぼさつ)、薬師如来(やくしにょらい)等すべてそれぞれ供養目的のものである