「下馬梅」の伝説
昔、八王子城が豊臣秀吉の軍に攻められ落城した時のこと、この戦いで築井城へ伝令に走った騎馬武者がおりました。
ようやく、この地に着いた武者は、土地の人に戦況を問うと、築井城は落城とのこと。武者はしかたなく馬からおりました。
その時、ムチのかわりに持っていた梅の枝をこの道端に突きさしました。その梅が根づき春になると花を咲かせました。
また、逆さに咲くので「逆さ梅」とも呼ばれてきました。
なお、その梅は大正の頃樹齢がつき枯れてしまいました。
この言伝えを永く残すため新たに植樹しました
昭和五十五年三月
城山町文化保護委員会
同 教育委員会